鑑賞

スターシップ・トゥルーパーズ [DVD]

★★★　3　虫の量がハンパない！　虫の母星にある基地？にゾロゾロと集まる虫の量は、もう希望も絶望もなく諦めです。虫嫌いの人にとってはホラー。
戦争、そして戦争ビジネスを徹底的に批判しているため、ストーリーからセリフから登場人物の言動から人間関係に至るまで全てが白々しい、もう子供の「ごっこ」状態。デジタル的ハイテク未来観ではなく、60〜70年代のアナログ的近未来観を映画の世界観として採用していることで更に「ごっこ」感が増している。　この映画、初観は米同時多発テロ以前で、皮肉たっぷりの面白い映画という印象だったがテロ・イラク侵攻を経て観た今、映画のラスト、虫の親玉を捕らえ虫が無力化した後も自己捏造的に戦争が続く様は、今のアメリカを予知していたかのようで感慨深い。この後虫たちは人間に捕らえられた親玉を取り戻すべく、また地球侵略を開始するに違いない、故郷を親を友を虫に殺された主人公と同じように・・・怨念は平等に蓄積していく。